サッカーとは

攻撃時の原則②

前回はシュートについて、ゴールが決まりやすい4つの形を書きました。

念のためもう一度書いておきます。

①ボールを奪ってから15秒以内に②5本以内のパスで③ペナルティエリア内に進入し④2タッチ以下でシュートを打つ。

これができると、ほぼゴールが決まります。

攻撃の1番の原則が「シュートを打つ」だったので、次の原則について解説していきたいと思います。

ボールをゴールに近づける

点数を取るためにシュートを打つという原則があることは、前回の記事で書いたとおりですし、何が何でもシュートを打つのではなく、シュートを打っても点数が入らなさそうな場合(ゴールまでの距離が遠かったり、相手選手が妨害してきそうな場合など)は「(確率的に)ボールをゴールに近づける」これが、攻撃における第2の原則であることも、原理原則の記事で書いたとおりです。

具体的に「点数を取る確率を上げる」とはどういうことか、考えてみたいと思います。

場所

まず、ゴール数全体のうち、約85%はどこからシュートを打ったものになるか覚えていますか?

そう、ペナルティエリア内です。(「シュートを打つ」の記事で書いています)

特に、ゴールエリアの幅で仕切ったときの中央部分でしたね。

ここからシュートを打つことで、得点の確率は上がります。

しかし、サッカーでは相手チームがいて、点数を取られないように邪魔をしてきます。

つまり、ゴールに向かってシュートを打とうにも、相手選手が目の前にいる状況だとどうでしょう?

もしその状況でシュートを打ったとしたら、ボールは相手選手にぶつかってしまいますよね。

もちろん、それを回避するための技術はたくさんありますが、単純に考えた場合の基本的な話になります。

この場合、シュートを打ってもゴールに入らないので、得点することはできなくなってしまいます。

なので、シュートを打つ直接的な場所だけではなく「相手の選手に邪魔をされない」ということも、ゴールの確率を上げるために必要な要素となります。

邪魔をされない

先ほど触れた「相手に邪魔をされない」とはどういうことでしょう。

「邪魔をされない」というのは、言い換えると「自分が打つシュートの軌道上に、相手選手がいない」ということになりますが、これはシュートを打つ選手のレベルによって、感じ方に差が出てしまう部分になります。

例えば、正確なキックをできる選手だと、ボール1個分の隙間でも見つければ「邪魔されていない」と感じることができますし、目の前に相手選手がいても、カーブをかけたシュートが打てる選手なら、同じく「邪魔されていない」と感じるでしょう。

選手一人一人がどう感じるかを基準にしていると、判断が難しくなってしまうので、基本的な考えとしては、自分とゴールを結ぶ直線上に相手選手がいなければ「邪魔をされない場所」という認識で良いと思います。

つまり・・・

「ボールをゴールに近づける」とは「ペナルティエリア内(特に中央)」かつ「相手選手の妨害を受けない」場所へボールを運ぶことになります。

「邪魔をされない」というのも「妨害を受けない」というのも、意味合いとしては同じになります。

そして僕の場合、この「ボールをゴールに近づける」最終段階のことを「フィニッシュ」と言っています。

実際の試合中では、シュートを打つまでを「フィニッシュ」と表現することが多いですが。

それは当然、ゴールできる確率が高い場所までボールを運んだのだから、そこからはシュートを打つべきだろうという考え方によるものです。

しかし、自分の中ではボールを運ぶまでが「フィニッシュ」であり、その後のシュートについては「シュート」という別のスキルであるという認識です。

余談になってしまいますが、試合分析の際には「フィニッシュ」が悪かったのか「シュート」が悪かったのかを分けて考えて、トレーニングメニューに反映させていきます。

少し長くなりそうだったので、次の記事は「前進」というテーマついて書いていきたいと思います。

 

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