指導者として

まずはじめに

指導者としてあるべき姿や考え方について、まとめたいと思います。

これからコーチを目指す方やお父さんコーチだけでなく、1番は自分に対する自戒の念も込めて書いていきたいと思います。

まず始めに覚えておきたいのは、自分が選手の未来に関わっているという事実です。

これは、サッカー選手としての未来だけではなく、その人の人生に触れているということになります。

サッカーというスポーツを通じて、何を伝え、何を残していくのか。

すごく壮大な話をしていきますので、興味がある方のみ下記へ続いてください。

人生

指導者としての話でいきなり人生が出てくるとは、驚きませんでしたか?

これは、人に関わっていく上で避けては通れない話になるので、続けていきたいと思います。

人生には必ず「死」という明確な終わりがあります。

その「死」を迎えたとき、自分は何を残したいですか?

人それぞれだとは思いますが、何か「物」を残したい人もいるかもしれませんし、物を得るための「技術」を残したいという人もいるかもしれません。

僕の場合は「考え方」です。

「意志」とも言えるかもしれません。

僕は自分が死んでも、自分の考え方や意志を継いでくれる人がいれば、その人の中で自分は生き続けていると考えています。

そして、自分の意志を継いでくれた人が死ぬ前に、また別な人へと自分の意志を繋げてもらいたい。

そうやって、自分が生きた証を後世に残していきたいと考えています。

その、人生の本質として「人のために何かをする、人のために何かを与える」というものがあります。

多くの人が何かしらの仕事に就いて働いていると思いますが、この「仕事」というもは、必ず誰かの役に立つからこそ、存在しているのです。

プロのサッカー選手であれば、プレーをすることで「人に喜びや感動与える」という役に立っていますし、ボールを作ってくれる人、スパイクを作ってくれる人、そのための道具を作っている人なども間接的に、「人に喜びや感動を与える」ということに役立っています。

自分が食べている野菜も、育ててくれる農家さんがいて、作った野菜を運ぶ人、スーパーで並べてくれる人、お会計をしてくれる人など、それらに関わる本当にたくさんの人達が、それぞれの「仕事」を通して繋がっています。

こうした人と人とのつながりの間に人間が存在しているので、「人は1人では生きていけない」といった言葉も、どこかで耳にしたことがあるかと思います。

だからこそ、僕たち指導者はサッカーというスポーツを通じて、何を伝え、何を残すかが大事なのです。

プロのサッカー選手になれるのは、ほんの一握りで、残りの人たちは、その人の人生を歩んでいくことになります。

プロサッカー選手だって、引退してからも人生は続くわけです。

例えば、自分がサッカーを教えていた子どもが、プロになりました。

その選手はとてもスペシャルな選手に成長し、お金も稼ぎ、ファンからも賞賛され、有名な女優さんと結婚し、華やかな生活を送っていました。

指導者としてどうでしょうか?

とても嬉しいことだと思います。(そんな選手に出会ってみたいです)

でも実際は、試合中に自分の好き勝手なプレーばかりをして、上手くいかなければ周りのせい、スタッフや関係者に横柄な態度を取っている選手だったら?

もちろん、こんな選手がトップにたどり着けるわけはありませんが、サッカー選手を引退したその後の人生で苦労するのは、目に見えているかと思います。

それよりも「プロにはなれなかったけど、○○コーチのおかげで今でもサッカーを続けながら仕事も楽しめています!これからは近くの子ども達に○○コーチから教えてもらったことを伝えていきたいです!」というような人間になってもらいたいと思いませんか?

人によって価値観は様々なので、全員に理解してもらえるとは思っていませんが、僕はそうでありたいと思っています。

こうした指導者の価値観というものが、日々の練習を通して選手達に影響を与えていきます。

特に、ジュニア年代の選手は、見ていないようでもちゃんと見ていて、すぐに真似をしてきます。

つまり何が言いたいかというと、指導者の言動ひとつひとつが、その人の未来に影響を与え、人生を左右するかもしれないという責任感を持って、常日頃から取り組むようにしましょう。

ということです。

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