サッカーとは

サッカーの原理原則とは③

前回の記事でサッカーにおける局面が4つあることを書きました。

4つの局面とは「攻撃」「守備」「攻→守」「守→攻」です。

これは、チームのスタイルを理解するための分類で、原則的には「攻撃」と「守備」の2局面になります。

「攻→守」の局面というのは「守備」のことですし、「守→攻」の局面は「攻撃」のことになるので、「攻撃」と「守備」それぞれの原則が適用できます。

攻撃

攻撃時における原則とは何でしょうか?

原理は、試合に勝つために「点を取ること」ですので、原則は点を取るために「シュート打つ」になります。

シュートを打たなくても点数が入ることはあるのですが、それは偶発的なものに過ぎないので、主体的に点数を取りに行くことを考えると、原則は「シュートを打つ」になります。

しかし、原則が「シュートを打つ」だからといって、味方のキーパーがボールを持ったときに、直接相手ゴールに向かってシュートを打つ選手がいるでしょうか?

ほぼ限りなく0に近いと思います。

これでは、原則と違うじゃないか!という話になるかもしれませんが、原理から考えてみましょう。

点数を取るためにシュートを打つのであって、何でもかんでもシュートを打てという話ではないのです。

つまり、シュートを打っても点数が取れないような状況では、シュートを打つのではなく、点数を取ることに近づくプレーを選ぶことが必要になります。

具体的な原則としては、「ボールをゴールに近づける」これは、単純に距離として近づけるという意味ではなく「ゴールの確率が高い場所へボールを運ぶ」という意味になります。

「試合に勝つために、点数を取る」という原理から考えた場合には、原則は「シュートを打つ」「(確率として)ボールをゴールに近づける」の2つとなります。

しかし「試合に勝つ」という原理から考えた場合はどうなるでしょう?

もし、点数を取らなくても試合に勝てる状況だったら・・・

例えば、すでに自分たちが相手よりも多くの点数を取っている場合。

この場合は「ボールを相手に渡さない」という原則が生まれます。

ボールを持っているチームのみが、シュートを打ち、得点する可能性があるので、相手にボールを渡さなければ、点数を取られることはありません。

結果として、自分たちがリードしている状況では、ボールを相手に渡さないことが、勝ちにつながります。

攻撃時の原則は「シュートを打つ」「(確率的に)ボールをゴールに近づける」「ボールを相手に渡さない」の3つになります。

守備

守備時における原則はどうでしょう?

試合に勝つために「点数を取る」という原理から考えた場合、守備時における原則は「ボールを奪う」になります。

先ほど、攻撃の原則で少し触れましたが、点数を取るためにはシュートを打たなければいけません。

相手がボールを持っている状態だと、自分たちはシュートを打てないので、ボールを奪って攻撃時の原則(1番はシュートを打つ)に繋げていく必要があります。

また、攻撃時と同じように「試合に勝つ」という原理から考えたときに、自分たちのチームがリードしている状況ではどうでしょう?

もちろん、ボールを奪って、奪ったボールを相手に渡さなければ、試合に勝つことはできるのですが、ボールを奪わなくても試合に勝つ方法があります。

それが、守備時におけるもう1つの原則「ゴールを守る」になります。

ボールを奪わなくても、相手にシュートを入れさせなければ、点数を取られないので、自分たちがリードしている状況では、ゴールを守ることでも「試合に勝つ」ことができます。

守備時の原則は「ボールを奪う」「ゴールを守る」この2つになります。

まとめ

攻撃時の原則とは「シュートを打つ」「(確率的に)ボールをゴールに近づける」「ボールを相手に渡さない」

守備時の原則とは「ボールを奪う」「ゴールを守る」これだけになります。

サッカーはすごくシンプルです。

あくまで「試合に勝つために」という原理のもとで生まれる原則ですので、育成年代での指導など、試合に勝つことが原理とならない場合には、この原則は適用されません。

しかし、サッカーの本質として「試合に勝つことが楽しい」と感じるのであれば、理解しておくべき原則になると思います。

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