解決策は?
進むべき道は「やめる」か「続ける」の2択です。
ここでは続けるための解決策を3つお伝えします。
チームを変える
問題が生まれているチームを変えて、サッカーを続けるということです。
試合に出れない→出れるチームに移籍しよう→そこでサッカーを続ける
といった感じになります。
ただ、1つ覚えておいてほしいことがあります。
それは、チームを変える決断をしたときに、
その決断を否定してくる人というのが必ず現れるということです。
僕としては、チームを変えることについて、サッカーを続けるための立派な解決策の1つだと思っています。
なので、そういった人の意見を気にする必要は全くありませんが、止めようとしたり、否定してくる人が現れるということは、覚えておいてください。
自分自身を変える
これは、その問題に対して自分自身を変えることで解決していきます。
抽象的で伝わりにくいかもしれませんが、先ほどのように例を挙げると
試合に出れない→自分が上手になれば試合に出れる→続けよう
といった感じになります。
続ける理由を探す
問題を直接解決するわけではありませんが、世の中の悩みのうちの大半は、時が解決してくれます。何か理由を見つけて続けているうちに、状況が変わることもあります。
試合に出れない→仲の良い友達がいるから続けてみる
続けているうちに、試合に出られるようになるかもしれません。
次からは、問題ごとの解決策に応じて考えていきます。
原因は何なのか
人それぞれ、悩みや思っていることは違います。
お子さんを一番近くで見ているアナタだからこそ、まずはその子の気持ちを受け止めて、話を聞いてあげることが一番始めにやるべきことです。
そして、本当の気持ちを一緒に探し出してみてください。
考えられるいくつかの原因を挙げていきます
楽しくない
試合に出られない
この問題は、99%の方が経験したことがあると思います。
当然、試合に出場できる人数は決まっているので、どうしても試合に出ることができない選手というのは生まれてしまいます。
ただ、練習試合に出場できているのであれば、今後の出場時間が増えていく可能性はあると思います。
チームを変える、自分自身を変える両方で解決可能です。
勝てない
これは、個人の問題ではなく、チームの問題になります。
チームを変えて勝てるチームに移籍することで解決できますが、自分自身を変えることでチームを勝てるチームにするためには、相当な努力が必要です。
嫌いなポジションをやらされる
まずは、コーチに相談してみることが良いでしょう。
そこで真摯に説明してくれて、今後の可能性や道筋まで示してくれるのであれば、ポジションが変わる可能性もあります。
もちろんチームを変えることで解決できますし、自分自身を変えるとすれば
「そのポジションで、楽しいと思える部分を見つける」ことで
サッカーを続けてくれるかもしれません。
人間関係
友達からいじめられている
チーム、学校、家庭環境なども関わる、とても複雑な問題です。
もちろん、チームを変えることで解決はできますし、自分自身を変えることでも解決はできます。
しかし、問題の本質がどこに隠れているかは分からないので、信頼できる人に相談することが一番だと思います。
Twitterを通してDMをいただければ、お話を伺います。 かどやす(@kadoyasu20)
指導者と合わない
こちらの場合は、自分自身を変えるよりも、チームを変えた方が良いかもしれません。
もちろん、自分を変えることでも解決できますが、時間がかかってしまいます。
それまでの間、合わない指導者と共に練習したり、試合に行くことは大変でしょう。
親からの期待が重すぎる
これが原因の場合は深刻です。
大概の場合、子どもは正直に話してくれませんし、親であるあなた自身に自覚がないことがほとんどだからです。
こんなことはありませんか?
・練習後、試合後に反省会
・試合で頑張ったらご褒美
・上手くいったときは褒め、失敗したら怒る
・気分は子どもの試合結果次第
・自分の期待を周りに言いふらす
どれか1つでも当てはまったら、危険信号が灯っていると考えてください。
もちろん、これら全てが悪いわけではありません。
選手の成長の過程で必要となる部分もあります。
ただ、行き過ぎてしまうと、子どもがサッカーを楽しめなくなる
原因になってしまう可能性があるものばかりです。
仕事終わりの飲み会で毎回反省会なんて、やってられないですよね。
子どもにサッカーを続けてほしいと思っているのなら
あなた自身を変える必要があります。
周囲の環境
移動が大変
子どもは、意外と親のことをよく見ています。
毎回2時間をかけて送り迎え、疲れ切っている親の顔に申し訳なさを感じて
やめたいと言い出す子も過去にはいました。
また、送り迎えではなくても、選手自身が移動を負担に感じているかもしれません。
バスや電車を乗り継いで移動したり、自転車で長距離を移動したり。
この後に出てくる時間の問題と重なる部分もあるかもしれません。
時間が無い
現代の子ども達は、ただでさえ時間がありません。
毎日宿題があったり、たくさん習い事を掛け持ちしていたり、習い事にも課題があったり。
全て中途半端になってしまう場合は、やるべきことを再考する必要があるでしょう。
他にやりたいことがある
たくさんの誘惑が存在します。
誘惑に負けない強い気持ちを育てることも大切ですが
子どもの才能がどこに眠っているかは分かりません。
友達に誘われてゲームを始めました。
そのゲームをやりたいがために、サッカーをやめたとしても
もしかしたらeスポーツの選手として
賞金何億円という大会に出場できるかもしれません。
こうした周囲の環境が原因で、サッカーをやめたいと思っているのなら
話し合いによって解決できる可能性は高いです。
サッカーだけが正解ではない
サッカーは、人生を豊かに楽しむための方法でしかありません。
幸せな人生を送るため、人生を楽しむため
最終的にはそのために存在しているはずです。
サッカーを続けることで、人生が不幸なものになってしまうのであれば
続けることにこだわらず、きっぱりとやめることも必要です。
その時の苦しみだけで判断するのではなく
長い長い人生の中で、どういった経験になるかを考えて
道を示してあげてください。
他のスポーツ
小学校3~4年生までは
たくさんのスポーツ、たくさんの動きを学びましょう。
むしろ、中学校に入ってから1本に絞っても遅くはありません。
シーズンオフがあるヨーロッパなどでは
その期間サッカーを(遊びでやることはあるでしょうが)全くせず
別のスポーツに取り組む国もあるようです。
ジネディーヌ・ジダン選手をご存じでしょうか。
大きな身体を優雅に動かしてプレーする元フランス代表のキャプテンです。
彼はサッカーだけではなく、柔道も取り組んでいたそうです。
プレーを見たことがある人なら分かると思いますが、あの優雅な身のこなしは
柔道を通じて身につけたものかもしれません。
また、本田圭佑選手は小学生の頃に野球や水泳を
野球で有名な大谷翔平選手も、野球だけではなく水泳を習っていたそうです。
幼少期から1つのことに取り組むことが悪い訳ではありませんが
世界的に活躍している選手の多くが
幼少期に様々なスポーツを経験していることも1つの事実です。
選択肢の1つとして、他のスポーツに取り組んでみることはアリだと思います。
勉強
学生の本分は勉強だ。
と、教員である父に言われたことがありましたが
社会人になってみると
勉強をする(学ぶ)ための時間がとても少ないことに気づきます。
年を重ねるにつれて様々な立場となり
やらなければいけないことと日々奮闘しています。
学生の間にたくさん学んで、自分の可能性を広げることも大切です。
1番大事な価値観は?
さて、いろいろとここまで書いてきましたが
最終的にはここが全てです。
選手自身、もしくはご家族で
どんな人間に成長していきたいのか。
どういう人生を歩みたいのか。
これに尽きると思います。
人に言われたから移籍しました、チームに残りました。
ではなく、自分自身の信念を持って選択することができれば
それがどんな結果であっても
長い人生で、必ずプラスになると信じています。