人生とは、人のために何かを与えることが目的でした。
より多くのものを残すために人は学び続け、成長していく必要があります。
成長とは「できない」を「できる」にすることであり、(成長)そのために必要な考え方の1つとして、今回のテーマである「挑戦」があります。
挑戦するために必要な考え方について、まとめていきます。
挑戦できない理由とは
大きく分けて2つあると思います。
まずは、失敗が怖い。
成長するためには、失敗から学び、改善していく必要があります。
当然、現在できていないことに取り組む話になるので、失敗はするはずです。
この「成長するためには、失敗が必要だ」という考え方を持っていないと、失敗しそうなことから逃げてしまいます。
失敗が恥ずかしい、失敗してはいけない。
こういった考え方になってしまわないように、サポートが必要です。
日常的に物を扱っている手と違って、サッカーは足でボールを扱うスポーツです。
当然、手と比べてミスも多くなりますし、上手くいくことの方が少ないでしょう。
だからこそ、自分のプレーが成功したときの喜びは大きくなりますし、そこにサッカーの面白さがあると思っています。
失敗が怖いと思っている人は、失敗しそうなことを避けてしまう傾向があります。
結果、挑戦できない(挑戦していない)ということになってしまいます。
それから、インプットのしすぎ。
これは、年齢を重ねるにつれて割合が大きくなる印象があります。
当然、年齢を重ねる中で頭の中の知識が増えていきます。
関わる人が増えて、いろんな人から教えを受けたり、自分自身で情報を仕入れたり。
情報にあふれている現代では「知識」を集めることが、より速く簡単になってきているのです。
こういった背景からか「知識」「意識」「無意識」の話をしましたが、「知識」のみを入れた段階で、なぜか「できる」ようになったと思い込んでしまう人が多いのです。
動画を見て「こういうフェイントを使って、ドリブルすればいいんだな。こういう練習をすれば、上手くなるんだな」これだけで、自分ができるようになったと勘違いしてしまう訳です。
当然、自分は「できる」ようになったと思い込んでいるので、挑戦もしません。
こういう選手は「無意識」の段階に到達する前に、せっかく入れたはずの「知識」が抜けていってしまいます。
よく「身体で覚える」という言い方をしますが、何回も意識して取り組み、失敗を重ねて改善し、積み上げた結果で「できる」ようになります。
この「できる」ようになるまでの過程と「できる」と言えるようになる基準を理解してほしいと思います。
僕たち指導者としては、成長するためには失敗が必要不可欠なんだ、という認識をしっかりと持ち、日々の練習では失敗を認めてあげましょう。
失敗こそが成長のきっかけだという雰囲気作りをすることで、選手ものびのびとプレーすることができます。
また、選手自身が「できている」と勘違いしないためにも、無意識レベルで「できる」ようになることを求めていき、常にその基準を示し続けることが、選手を挑戦させる力になると思います。